森本化成 1浴現像液

 
森本化成という会社は、写真の現像処理を自分で行なう人は知っておかなければならない会社である。
長い間、写真用の調合済み薬品を販売してきた会社である。 
ヨドバシのライオンブランドでのC41タイプ、E4(E6)タイプの処方液では大変お世話になった。 
 
もう一昔前になるだろうか、先代社長の死去で処方済薬品の終了を余儀なくなってしまった。 
写真単薬の販売も終わってしまうような話もあった。 
しかし、カラー用発色現像主薬をはじめとする、写真単薬の販売は現在でもつずけられています。 
 
今回紹介する、「1浴現像液」を購入するにあたって、現社長を状況を伺ってきました。 
 
「写真のデジタル化で厳しい状況であるが会社でわかっている写真薬品(単薬)は全てそろえるつもり。」
 
という心強い言葉を聞く事が出来た。 
 
長い間、処方済み薬品から離れてきた森本化成であるが平成22年12月新しい薬品の販売を始めた。
1液で現像と定着をすませてしまう事が出来る「1浴現像液」だ。
 
別に新しい液では無い。 
学研の学習雑誌「科学」の教材に付録として40年にわたり使われてきた現像液である。 
小学生が使う事を前提とした薬品で「学研」の厳しい安全性試験にも合格している液である。
高い安全性が確認された現像液と言って良いだろう。 
 
子どもが少なくなっているのだろうか、「理科離し」が問題なのであろうか。 
学研の学習雑誌「科学」も休刊となってしまった。 
現在は、トイカメラやピンポールカメラがブームである。 
このピンホールカメラに用途を求めての販売である。 
学研の付録は、印画紙を使い撮影する、手作りピンホールカメラの多くが印画紙を使用する。 
使いこなせば便利で現像液になるであろう。 
 
自分も小学生の時に付録の液を使った、この時に森本化成の名を知った。 
カラーの処理を行なうとき、ヨドバシブランドの液を使った。 
特殊な液の処方で神田にあった森本化成に出向き先代社長とやり取りした。
 
この液を使いピンホール写真の完成までを実践してみる事にする。