古代手法、鉄塩写真、青写真のページ (いわゆる サイアノタイプ )
青写真(サイアノ、シアノ、シアン、青酸)
青写真、サイアノは、難しくありません、簡単です。
でも奥は深いです。
手始めにチョコットやっても「目のさめるような青色」に感動するでしょう。
自分の思った通りのトーンを出すのには苦労するかも知れません。
自分の場合、一番簡単な処方を使い自家処方にて感光紙を作っています。
キットの類もありますが、思ったより高価(高すぎ)です。
出来合いの感光紙の多くは、「白が出ない」事が多いです。
(未感光の状態で水洗しても薄く青くなる。)
薬品の入手の問題もありますが、当方で簡単なキット化を考えています。
以下、もろもろについて紹介していきたいと思います。
感光紙の作成
露光の方法
サイアノは簡単で出来ると上記のように紹介を始めています。
しかし、自信がない、ワークショップが出来ないかとか。
薬品が手に入らない、ワークショップもキットも高い。
という声が聞こえてきました。
独自の簡単ワークショップの開催、計量済みでハカリがいらない格安キットの配布を
考えたいと思います。
青写真感光液簡単セット
青写真感光液セット完成しました。
薬品の配布は中断させて頂いております。
主な理由としては円滑な連絡が取れない事が多くなってきた事が一番です。
パソコンからのメール使用を前提としていましたが携帯電話のメール機能を使う方が多くお互いにエラーが多発して連絡が取れない事が多いのです。
これは迷惑メールが多く迷惑メールフィルターを使わざる得ない事も理由です。
(迷惑メールフィルターを抜けてくる迷惑メールが1日で300件程度です。)
また、写真表現、その他自分表現の目的で配布しています。
ホームページやブログなどで発表している事で活動を確認させて頂き配布しています。
しかし、それを絶対的な理由としてはいませんでした。
結果、本来の目的と違う用途に使用される方が出てきました。
ある程度、仕方がないと思っていましたが、今回限界と感る事象がございました。
そんな事から配布の方法を検討させて頂くため配布を中断させて頂くことにしました。
大変申し訳ないのですがご理解頂きますようお願いします。
「ピンホールでサイアノ」作例 (シャラン 6×9)
中 大
青写真(熊本城)Pシャラン69 針穴カメラにて
多くの場合、密着露光を行なうため大型のネガが必要になります。
プリンタを使って大型ネガを作る方法が簡単で使われて来ているようです。
方法としては良いし、否定はしません。
しかし、少々邪道ではと感じてしまっています。
リスフィルムに引き伸ばしたり、する方法も考えられますが工作が好きな自分は、カメラも作ってしまえ。
ピンホールカメラなら簡単に作れるという所から実験を始め現在に至っています。
実際には、シャランのキットの調子が良く6×9サイズを好んで使用しております。
最近、粉石鹸箱を使用して4×5をピンホールカメラを作っていますが以下に示す濃度等が上手くいかず満足のいく結果が出ていません。
参考までに現在感じている事を記しておきます。
きれいな、青色を出すためには、十分な露光が必要である。
(ネガに重ならず直接光に当たっている部分がネズミ色?になる程度。)
上記のような露光をした上で白を出すにはネガ上の黒濃度は相当必要という事になります。
上の熊本城(平成18年5月撮影 一部工事中)は上手くいっている例ですが潜像記録のサイドプリント
(メーカー名、フィルム名、コマ数)の濃度と空の部分の濃度を比べると理解出来ると思います。
十分な露光と十分な現像が必要だと感じています。
自分の実験ではフジのアクロス100が調子が良いようです。
低照度相反則不軌による感度低下が少ないので事実上、高い感度が得られる点も都合が良いのですが。
現像時間を長くした時の黒濃度が十分に得られるような感じがするのです。
同じフジでもプレストでは濃度が出にくいと感じています。
アクロス100は、メーカーでは増感現像はすすめない(2倍程度まで)としています。
増感では無く、濃度を濃く、コントラストを高くという方向で「ピンホール+サイアノ」で使うという事で良い結果が出ています。
120フィルムでの6×9では良い結果が出ていますがシートフィルム4×5ではあまり良い結果が出ていません。
自作したピンホールカメラの問題があるのか(普通のプリントでは上手くいっています)別の問題があるのか実験中です。
「ピンホールでサイアノ」作例 粉洗濯石鹸箱(4×5)
中 大
粉洗濯石鹸箱 針穴カメラ(ピンホール)
室内(アクロス100フィルム2倍増感 約4時間露光)
2号印画紙(セピア調色)、ラボ(お任せ)
2号印画紙、青写真(このページで紹介している処方。)
アクロス100フィルム2倍増感ですから、それほどコントラストの高いネガには
なっていませんが、室内の長時間露光で被写体自体に明暗があります。
2号印画紙は、自己流のトーンで、ラボにはお任せ(良いように)しました。
自己流もラボにはお任せも大体同じように仕上がっています。
セピア調色も良好です。
青写真(サイアノ)も、それなりには仕上がっていますが全体が青く染まって
しまっています。
青写真では良くこのような状態になり、カブリ(感光紙自体の問題)なのではといわれます。
しかし、扉ガラスの反射(蛍光灯が反射している)部分は白く抜けています。
感光紙自体の問題でなくネガの濃さの問題です。
花の影の部分が黒く(青く)つぶれずきれいに出ています。
青写真感光紙露光テスト器
UVLED(紫外線発光ダイオード)を使用した、青写真感光紙露光テスト器を作成しました。。
UVLED(紫外線発光ダイオードの応用)
UVLED(紫外線発光ダイオード)を使用した、青写真感光紙露光テスト器、開発メモ。
青写真の調色
邪道だと言われる事のある青写真の調色、でも、実験しています。
デジタル ネガ ポジ
インクジェットプリンタで 拡大ネガ 拡大ポジを作る時に調子の良いシートを紹介しています。
もどる
たけぴょん