外式発色現像による調色
 
 

まず、調色と言えば、セピア調色を思い浮かべるとおもいます。
他にも、いろいろな調色がありますが固有の色になり自由な色を調色する事は基本的には出来ません。
ここでは、基本的に自由な色に調色できる外式発色現像による調色を取上げます。
 
外式発色現像とは、コダクロームフィルムの現像方法として使われる発色現像で現像に伴い発色される物質(カプラーと称する) を発色現像液中に混入し現像する方法です。
この方法なら、モノクロフィルムでも、モノクロ印画紙で発色現像出来ます。
カプラーを調整する事で基本的に自由な色に発色させる事が出来ます。
 
こんな楽しそうな外式発色現像ですが現在国内のメーカーからはセットキットの類は販売されていません。
 
かつて、中外写真薬品から「カラートーニングキット」いう名称でキットが販売されていました。
しかし、このキットには2つの劇物指定の薬品が含まれていました。  
マゼンタカプラーとして
パラニトロフェニルアセトニトリル 別名 シアン化p‐ニトロベンジル
今風に書くと 4−ニトロフェニルアセトニトリル CAS 555−21−5
 
発色現像添加剤として
硫酸ヒドロキシルアミン 別名 ヒドロキシルアミン硫酸塩
今風に書くと 硫酸ヒドロキシルアンモニウム CAS 10039−54−0
 
製品の安全化の流れ中、販売上の問題から劇物が排除された製品。 
「エルレインボー」として販売されていました。
 
しかし、PL法の施行に伴い、メーカー側で不特定多数に販売する薬品も安全性に対する検討した結果
販売が中止されてしまったという事なのです。
 
使われていたであろう、薬品は想像できますし、処方集にも出てきます。
しかし、入手が難しかったりカラー印画紙を使用する方法、デジタル写真の普及によりあまり行なわれていないようです。
でも、やってみると案外面白く奥が深いものです。
 
現在、余裕がある時にいろいろと実験しています。
カプラーとして毒劇物指定されていない標準的な物質を用いて実験しています。
カプラーの薬品名は、ここでは控えさせて頂きたいと思います。
量販店での購入は無理だし、薬局もあてにならない状態です。
自分もやってみたい、というような方はご相談下さい。
 
現状は、発色現像主薬の種類を増やしたくないため、写真カラーネガ用のCD4、
印画紙、リバーサルフィルム、映画用カラーネガフィルム用のCD3で試してきました。
しかし、発色が薄かったりして思うような結果が得られていません。
(CD4は強力な発色現像主薬なのですが多く入れないとダメみたいです。高価な薬品ですから少々考えてしまいます。(まだ検証中の段階)) 映画用プリントフィルム(ネガを焼きつけ上映用のフィルムを作る、自分はネガからのスライド作成に使いはじめました。)
用のCD2で試したところ、現時点では良好な結果がでる感じです。(まだ感じという段階)
 
以下実験中の写真を示します。 
 
外式発色現像による調色     特大
ピンホール撮影印画紙よる調色
一番上、調色前、漂白しただけ(これだけ像が残ってしまう。)
2番目、マゼンタ、イエロー、シアンのつもり。
3番目、いろいろ混合してみました。
4番目、?、セピア(普通の処方)
。  
8mm外式発色現像 C M Y 8mm外式発色現像 C M Y
コダック社 プラスXリバーサルフィルム(完全感光未現像)に外式発色現像処理したもの。
C(シアン) M(マゼンタ) Y(イエロー) 別々の処理。
Y(イエロー)のみ 発色が弱かったため カプラーを増やし 再実験 少し濃すぎる感じ。
 
16mm8mm外式発色現像 Y 16mm8mm外式発色現像 Y
上記Y(イエロー)処理時8mm(プラスXリバーサル)と16mm(映画用ポジフィルム完全感光未現像)を処理したもの。
 
フィルムの種類によってもだいぶ変わる感じ。
 
 
印画紙調色、外式発色現像
印画紙の調色を実験してみました。
一番上、シアン、マゼンタ、イエロー、のつもり。
2番目、調色前、セピア(普通の処方)。調色前
3番目、紫、青緑、何と表現したら良いでしょう。
 
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たけぴょん